赤色の地図

霜降りのその先。

高級な霜降り肉を食べる機会があり、勿体無さからか、お肉をじっと見つめていました。霜降り肉のサシは骨格の形状や筋肉の流れ、随意筋によって美しい有機的な形状をしています。無差別に白い模様があるわけではないことに初めて気づきました。では何処に向かってこの模様は動き続いているのだろうか。終点はあるのだろうか。まるで、いつも歩く道沿に急に現れた未知な道を発見した時と同じ感覚に陥りました。地図には書かれていない道かもしれない。何が待ち構えているのだろうかと。肉の霜降りを地図のように見始めた自分がしました。それがきっかけで出来たのが赤色の地図です。

街は地形の変化に寄り添って一緒に変化してきました。特に川はその大きな役割を果たしていたようで、川の流れに沿って私たちの住む街や道路ができています。それ同様に筋肉や血液、血管も地図のように広がっているのでしょうか。
紙が何層にもなっているのはスーパーで売っているような肉を切り分けているイメージからきています。

The map of red –MoshiMo no mono
small product –2020
direction/design:Honami Okuda
photo:Nagomi Ito

The map of red[MoshiMo no mono]
small product –2020
direction/design:Honami Okuda
photo:Nagomi Ito


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